パニック障害になったとき、誰に相談することもできずインターネットで情報を集めることしかできなかった。最終的に病院で診察してもらうことになったので、当時のことを振り返りながら書き残しておく。
診察までの経緯
何度もパニック発作を起こして生活に支障が出た頃だった。ネットで症状を元に調べていて、どうやらパニック障害に当てはまりそうだと検討がついていた。
調べていくと心療内科で診察すれば良いらしいことがわかった。同時に薬について書いてある記事なども見つけた。そこには「薬の服用を勝手にやめてはいけない」「服用をやめると逆に悪化する可能性がある」と書かれていた。
当時の自分は、診断を受けると「本当にパニック障害であることが確定しまうこと」「改善しなければずっと薬が手放せなくなること」を恐れていた。いわゆる心の病気と呼ばれるものに理解がない時世だったこともあって、そちらの世界に踏み入れることが怖かった。
だが、生活にも困ることが増えてきたので、とりあえず心療内科で診察だけを受けてみることにした。薬はまだ飲まなくても良いから何かしら回復の糸口がつかめさえすればいいという思いで、近くの心療内科を探した。
診察の様子
心療内科と書いてあるクリニックを選んだ。いくつかのクリニックを比較したというよりも近くて行きやすいクリニックをただ選んだだけだった。
ビルの中にあるこじんまりとしたクリニックで、先生がひとりいるだけだった。初回の時は診察でこそパニック発作になるのではないかと不安だった。自分の番になり個室に呼ばれ、年配の先生に自分の状況を伝えた。どんなときにどういう状況になるかを説明した。これといった検査もなく、口頭で話を聞いてもらっただけだった。「パニック障害ですね」と言われ、自分にとって深刻だったものがよくある症状のひとつなんだなと思ったのを覚えている。拍子抜けだったけどそれはそれで肩の荷が降りた気分がした。
弱めの薬を処方しておくので飲んでください、飲み終わったタイミングか症状がひどい場合に再診してくださいとのことだった。
薬の服用・効果の感想
最初に処方された薬は2週間かそれくらいの分だったと思う。先に書いたように薬に頼りきりになるのが嫌だと思っていたので、指定された頻度では服用しなかった。
代わりに頓服として使うようにしていた。症状が出そうなときや特に症状が出たら困る場面でだけ事前に飲むことにしていた。
薬の効果は正直実感できないなかった。発作が出たときに飲んでもすぐに効果が現れるわけでもなく、結局耐えることになっていた。
それでもいざとなったら薬を飲めば良いかと思うことでいくらかの安心感は得られたと思う。当時はお守りのように持ち歩いていたし、薬を忘れた日は発作が起きやすくなったりしていた。
病院に行くべきか?
もし今自分がパニック障害になったとして、病院に行くか相談を受けたとしたら、一度診察を受けることは勧めたいと思う。
パニック発作がある状態のとき、ある種世の中のみんなとは違う世界にいってしまったような気がしていた。簡単に助けを求めることができず、怖い思いをしていた。診察を受けてそんなに深刻じゃなさそうだとか、自分だけじゃないんだなと思ったことが助けのひとつになったと思う。
それに困ったときに通える病院があれば、最終的にそこに行って相談すればいいと思えたこともよかった。
正直診察自体が何か解決に直結したわけではない(そもそも数回通ったあとは行かなくなってしまったというのもあるが)。それでもカウンセリング的な意味で話を聞いてもらうだけでもかなり気持ちが楽になった。解決策も欲しかったが、話せる人が欲しかったんだと思う。
薬の服用については各自の判断に任せたい。自分は医師の指導に従わなかった。結果的に悪影響はなかったが、十分危険な判断だったと思う。偶然良い方向に転んだだけで悪い結果になる可能性も十分にあったと思う。

