転職活動をするにあたり履歴書・職務履歴書が必要になりました。実は以前、面談をして選考を進められることになったのですが、あまりにも書類を書くのを先延ばしにしすぎて辞退したことがあります。そんな自分でも管理できるような履歴書・職務履歴書づくりを目指します。
はじめに
このご時世に履歴書を手書きするわけがありません。エンジニアらしくスマートな方法で管理し、提出したいのです。
手書きするか、LaTeXで書くか、マークダウンで書いてそのまま提出するかなど悩んでいます。特にフォーマットは考えずに書きたい気持ちとJIS規格に準拠したほうがいいのでは、という気持ちが戦っています。
履歴書
YAMLで履歴書を作る
これで行きましょう。Ruby と Prawn が必要なようです。
フォントここの2書体パックをダウンロードしました。ライブラリも準備しておきます。
gem install prawn
サンプルを使ってPDFが出力されることを確認できました。
ruby make_cv.rb -i data.yaml -s style.txt -o output.pdf
あとはガシガシ書いていきます。
style.txt を編集してレイアウトを変更することができます。オリジナルのフォーマットを採用しているので、少し苦戦するかもしれません。ラインやボックスの描画仕様は make_cv.rb のコードで確認できます。
自分はレイアウトもかなり変えました。履歴書って最低限で良いよねと思っているので情報をギュッと削減して1枚に収まるようにしています。ボックスや線引きにはかなり苦戦しましたが、試行錯誤を経てなんとかきれいな形にすることができました。
履歴書の内容について
西暦と元号の対応、そして自分の年齢との対応表があると便利そうだと思いました。そういうウェブサービスがあるかなと思ったのですが、ちょっとググっただけでは見つからなかったので自前でスクリプトを作ろうかと考えています。
あとは、受賞歴がパッと思い出せなくて困りました。なんとなく何年だったかは思い出せるのですが、何月だったかとなると思い出す難易度が急に高くなるような気がします。
こういうのはデジタルなら一度作ってしまえば良いので、今回時間をかけて作業して良かったです。
ちなみに、志望動機や自己PRなどは全てカットして、どこにでもそのまま出せるようにしました。転職や引越し、電話番号の変更があったときだけ更新すれば済みます。熱い思いは職務履歴書を通してアピールできればと考えています。
職務履歴書
職務履歴書はGoogleスプレッドシートで書くことにしています。
スプレッドシートを選んだのは、履歴書に比べて更新頻度が高いため、更新しやすいことのほうが優先度が高いと考えたからです。ググって出てきた、あるいは自分が採用活動の中で見たフォーマットを参考にスプレッドシートに大枠を作りました。
そのまま、ダウンロード > PDF とすれば提出できる形になるので便利です。
職務履歴書に書くこと・書かないこと
職務履歴の概要
社歴を簡単に書いてます。自分は社内でプロジェクト変更があった場合は、その概要がわかるくらいの粒度で書いてます。
技術スタック
OS、言語、フレームワーク、DB、ミドルウェア、サーバ、クラウド、その他ツールくらいの粒度で書いてます。経験年数と、あとはどれくらい習熟度があるかのコメントを書き足す感じです。
表形式にするのが見やすくて良いと思います。
開発経歴
関わったプロジェクト毎に、期間・担当フェーズ・業務内容・実績・技術スタックなどを書いています。
期間で規模感を、フェーズや業務内容でポジションを含めやったことがわかるようにして、実績では頑張ったところなどアピールポイントを書いてます。
技術スタックには、最初に表で書いたよりも少し詳しめに書いています。エンジニアが見たときに少しでも具体的にイメージできると良いと思ったからです。
自己PR
直接的なアピールです。自分の得意なこと、成果を出せたと思うことを3つ書くようにしました。
アピールするスキルと、それに加えて具体的なエピソードを書きます。加えて、そのスキルが今後どう役に立つのかを文章にしています。200~300字くらい書いています。
おまけ・LaTeXで履歴書
こちらのクラスファイルを使うとJIS規格準拠の履歴書を作ることができるようです。
TeX環境がなかったので作ることにしたのですが、TeX環境を作るのに時間がかかってしまいました。
brew install --cask mactex
MacTexはボリュームが大きいみたいです。また、次の記事のように MacTeX を非推奨とする意見もありました。
履歴書の更新頻度はそれほど高くないと思うので、環境構築手順は平易なほうがいいです。思い出せなくなってしまうので。他にTeXを使う機会も少ないのでこの方法は無しにしました。
というのもMacTeXのインストール中に別の解決策を見つけたからです。