映画『メカニック』(2011年公開)は、ジェイソン・ステイサム主演のクライム・アクション。依頼された暗殺をどんな相手でも完遂する“メカニック”=アーサー・ビショップの姿を描く。
本作には印象的な名言が登場する。それがラテン語の 「Amat victoria curam」。この記事では、その意味や背景を開設する
あらすじ
彼はある日、雇い主から、自分に殺しの技術を教えてくれた恩人であり友人のハリー・マッケンナ(ドナルド・サザーランド)を殺すように依頼される。聞くと、南アフリカで行われる予定だった暗殺計画をハリーが裏切って外部に漏らし、5人の殺し屋が返り討ちにあって死んだからだという。
アーサーは一旦は拒絶するものの、依頼通りにハリーを暗殺する。父が何者かに殺されたことを知ったスティーヴ・マッケンナ(ベン・フォスター)は、仇を取るために自分をメカニックにしてくれ、とアーサーに弟子入りを志願する。 — wikipedia より
周到な準備が勝利を招く
主人公ハリーが持っている銃に格言が刻まれている。その格言がこれです。
ラテン語で「勝利は準備を愛する」、「周到な準備が勝利を招く」という意味で、発音は「アマト・ウィクトーリア・クーラム」のようになる。メカニックとしてのアーサーも、暗殺を実行するために十分に時間をかけて徹底的に計画を練っている様子が描かれた。暗殺対象と接触するために3ヶ月もコーヒーショップに通うよう弟子であるハリーの息子に指示する様子も。準備の大切さは作品を通して一貫したテーマになっている。
海外作品を見ているとラテン語要素が出てくることが多い。この『教養としての「ラテン語の授業」』という書籍はラテン語の知識を身につける一歩目として非常におすすめ。
ちなみに、銃の反対面には英語表記が刻まれている。
メカニックは続編も面白いのでおすすめ。