この世には「やりたいことが見つからない」という悩みが存在します。かつて自分もぶつかった壁です。誰かの助けになればと思って、当時のメモから記事にしてみたいと思います。
やりたいことが見つからないという悩み
- どんな人生を送っていきたいか
- どうすれば人生が「良い」と感じられるのか
- 「数年後のキャリアはどう考えていますか?」という質問に答えられない
- 漠然とやりたいことが見つからない
- ポートフォリオを作ろうと思っても何を作ればいいのか分からない
- 将来の夢と言われても分からない
こうした類の悩みだ。やりたいことが分からない、何を目指せばいいのか分からないと人生が停滞している気がして気持ち的にしんどい。特に学生時代の友人が結婚したり、同僚が昇進したり、自分より成功している人を見ると心に追い討ちとなる。
ここでの誤りは、自分が人生でやりたいことを 正確に 知る必要があると思うことです。実際には自分が本当にやりたいことをわかっている人は多くない。
目的地ではなく方向から探る
やりたいことを正確に知る必要はない。人は変わるし、環境も変わる。だから、「私のやりたいことはこれです」と正確にひとつのことに決めるのは現実的ではない。大切なのは必要なのは「方向」だ。何かに貢献したいとか、自分が楽しめることをやるとか、そんなことからはじめればいい。
やりたいことを探すための道具箱
終わりをイメージする
「最終的にどうなっていたいか」を考える方法。例えば、人生の最後、息を引き取るときどんな気持ちで終わりたいか。あるいは、日本では馴染みがないが、墓標にどんな人物だったと刻まれたいかを考える。
タグライン
自分に3つだけタグをつけられるとしたら何にするか。何の人と思われたいか。優しい人?料理人?
現状の延長で考えるのではなく、なんでも手に入る状態で理想的なタグをつけるとしたら?
これまでにやって楽しいと感じたときの「動詞」を考える。
よかったと思う出来事を振り返ってみる。このとき、出来事まで思い出して終わるのではなく、そのときどんなことをして楽しかったのか、できるだけたくさんの動詞を書き出してみる。100個くらい出してみると良い。
「やりたいこと」から「目標」にする
具体性を高める
終わりをイメージすることでやりたいことの方向性がぼんやりと浮かんだだろうか。とはいえ、これを読んでる人に死んだことのある人はいない。死に際の想像はそう簡単ではない。そこで50歳のときにどうなっていたいか、とブレイクダウンしてみる。想像できるだろうか。
まだ難しければ、10年後、5年後、3年後と未来度を小さくしてみよう。少なくとも死ぬことよりも想像はしやすいだろう。「3ヶ月後」くらいまで来ると予定も決まっているかもしれない。期日が近づくにつれて具体性は高まっていくはずだ。ここまできたらその期日までに何をする必要があるかをリストアップしていく。
未来の姿を書く
目標を立てて何かしらに取り組んだとしたら振り返りを行うのが良いとされている。何がダメだったかを見直して次に活かせるからである。この視点で目標を書いてみよう。
誰かに「この1年でこんなことをやりました」と報告する状況を想像してみてほしい。このときの報告書を先に書くのである。やらなければいけないことが明確になるし、「締め切り」を作れるのが利点だ。「パーキンソンの法則」があるが、この法則への対策にもなる。
不確実性を受け入れよう
人生何があるかわかりません。明日死ぬかもしれないし、全財産失うかもしれないです。明日も健康でいられますか? 明日の株式はどうなりますか? 答えは誰にもわかりません。そしてこれが人生の面白いところなのかもしれません。
大成功した人が勉強していたことも、勉強している最中には役に立つかどうか確実性はありません。同じ勉強をしていても成功する人もいればしない人もいます。分からないのです。でも、ある地点にたどり着いたときに偶然あの時に勉強していたことが役に立つかもしれないのです。そういうものなんです。
それでも見つからないときの参考
普遍的なスキルを身につける
何がやりたいのか分からなければ普遍的なスキルを身につけるために動いてみるのがいいです。
自制
まだ眠っていたい気持ちを振り払ってベッドから起きる、めんどうな気持ちに打ち勝ってジムに行くといった類のことです。自分を律して言い訳を跳ね除けるスキルを身につけましょう。
生産性を上げる
起きて活動している時間に生み出せる結果を最大にするスキルです。
コミュニケーション
コミュニケーションを学びます。私たちは自分がコミュニケーションの達人だと思いがちですが、実際はそんなことありません。コミュニケーションを学びましょう
交渉
交渉はどんな相手とのコミュニケーションでも必須です。よい交渉の方法を身につけましょう。
説得
自分が求めているものを手に入れる道徳的な方法を学びましょう。
身体的な強さとスタミナ
より強くなることはスキルです。
柔軟性
座り続けることは体に悪いです。大臀筋や腰、ハムストリングなど座りっぱなしで固くなりがちな筋肉をほぐす方法を身につけましょう。
ここにあげた項目はあくまで例ですが、全部上手にこなそうと思うと十分に忙しく過ごせます。自分がやりたいと思うものを上手になるまでやってみましょう。できるようになったら次のもの、、、これを繰り返していきます。
繰り返していくなかで、きっと自分のやりたいことに出会うはずです。もっと知りたい、もっと上手になりたいと思えるようなも、それがあなたの目指すべき方向です。もしすぐに見つからなくても学ぶべきことは無限にあります。
物語の主人公のプロセスを真似る
すでに存在している物語の主人公、あるいは登場人物を真似してみるのも手です。
それを再現するために今の自分に足りないものはなんですか? どうすればそれができるようになりますが?
その答えが今やるべきことです。その過程で自分はこうしたい!と思えるものがあればやりたいことが見つかっています。ゴールは再現することではないので、途中で物語と違ってもいいのです。
Reference
- 何故やりたいことがわからずに悩み続けてしまうのか?
- 「本当はやりたいことがあるけどできなさそう」というモヤモヤに陥ったときの対処方法。具体的に足りてないものは何か、それを獲得するにはどうすればいいのかを考えよ。情報不足がモヤモヤや踏み出せない原因になっている。
- “I know how to program, but I don’t know what to program”
- 英語記事。developerあるあるの「プログラミングできるようになったけど何を作ればいいかわからない」に対して、楽曲制作との比較から「車輪の再開発を恐れない」「初手で完璧を求めない」などといったアドバイスを提供している。
- 「何者か」になろうとして、何者にもなれない人の正体とは?
- 「何者か」になる必要はない。「何者か」になった人も自分のやりたいことをやっていたら「何者か」になっただけ。「何者か」をゴールに据えても満足できない可能性が高いから、それよりも自分が求めているもの(生きがい)を追うほうが良い人生を送れるというヒント。