Szatmári Táncok(ソトマリタンツォーク)というハンガリーの民族舞踊があります。どんな踊りだったかいまや曖昧ですが、男女がペアになって踊るかっこいい踊りです。
この記事では、Szatmári Táncokという単語からはじまって、ハンガリー、ハンガリー語について調べた結果を紹介します。
Szatmári
まずは Szatmári という単語がどういう意味なのか調べてみます。
日本語版がなかったので英語版Wikipediaの説明を確認しました。
Szatmári, Szathmári, Szatmáry or Szathmáry is a Hungarian-language toponymic surname literally meaning “one from Szatmár (Satu Mare)”.
Szatmári(ソトマリ)はハンガリー語の名字のひとつのようです。地名が由来で「Szatmár出身の人」という意味です。
Szatmár はサトゥ・マーレ(Satu Mare)のこと。つまり Szatmári は Japan-Japanese などと同じように「サトゥ・マーレの」や「サトゥ・マーレ出身の」という意味みたいです。サトゥ・マーレを調べてみると、現在のルーマニアの北西部、北トランシルヴァニア地域の一部でした。歴史的にはハンガリー領になったりルーマニア領になったりしている地域です。
tánc, táncok
次に Táncok の意味を調べてみます。
tánc(タンツ)、táncok(タンツォーク)とはハンガリー語で「ダンス、踊り」の意味があります。単数形がtáncで、複数形がtáncokになるようです。
ということは、Szatmári táncokとは「サトゥ・マーレの踊り」という意味であることが分かりました。想像していたよりもシンプルな意味でした。
csárdás
ちなみにチャルダッシュという単語もぼんやり覚えていました。チャルダッシュについても調べてみます。
Wikipediaでは以下のような説明でした。
Csárdás, often seen as Czárdás, is a traditional Hungarian folk dance, the name derived from csárda (old Hungarian term for roadside tavern and restaurant).
csárdás(チャルダッシュ)とは、ハンガリーの伝統的な民族舞踊のひとつです。踊りの種類の名前であることが分かりました。 csárda という単語が語源になっているようで csárda は、古いハンガリー語で、路肩の酒場やレストランという意味だそうです。
csárda は verbunkos(ヴェルブンコシュ)、verbunk(ヴェルブンク)というハンガリー音楽が元になっています。この音楽は兵士募集のために兵士が居酒屋で披露していた音楽でした。これに芸術的要素が加わるなどして19世紀にチャルダッシュの形になりました。
csárdásは他のハンガリー音楽と同じく、lassú(ラッス)という遅いテンポで始まり、friss(フリス)という速いテンポで終わるのが特徴の音楽です。ritka csárdás、sűrű csárdás、szökős csárdásなどのバリエーションもあります。
チャルダッシュも男女ペアで踊ります。
〘名〙 (csárdás) ハンガリーの民俗舞曲。ジプシー(ロマ)の楽団がおもに伝え、四分の二拍子で強いシンコペーションのリズムが特色。
日本の辞書を引くとシンコペーションが特色であると説明されています。
手で脚を叩く動作を「チャパス」と呼んでいたような気がします。